尿汚水や消化液など液状物の処理、利用 －農場に合った処理、利用法の選択のために－

摘要

平成11年施行の家畜排せつ物法は平成19年3月に改訂され、目標年度を平成27年度とした新しい基本方針が出された。　そこでは、耕種のニーズに即したたい肥づくりによって耕畜連携を強化することにポイントが置かれ、さらに家畜排せつ物のエネルギー利用など他分野への利用が進められている。また、有機農業推進法の施行で有機物の農業利用が図られ、6省庁のバイオマス、ニッポン総合戦略の発展によって、廃棄物系バイオマスの利活用が進められている。このような情勢から、家畜ふh尿は有機物や肥料成分を豊富に含む廃棄物系バイオマスとして、有効利用への関心が高まっている。