酪農家の奥様は「牧場の太陽」女性の活躍が畜産発展の鍵握る

摘要

酪農ヘルパー業務に携わり始めてから、17年が経った。 私がヘルパー業務を行う主たる地域は東京都管内だが、この17年間の間で全国各地の多くの牧場も見学、体験してきた。 　 すべての牧場で共通していえることば「奥様の輝きと同じ分だけ牧場は輝いている」ということである。 牛舎に近づくだけで奥様の大きく元気な笑い声が響いている。 そして、満面の笑顔で牧場に迎え入れられ、気さくに話をしてもらえる。 そうかと思うと、あいさつを軽く済ま官たら、牛舎で先陣を切って諷爽と仕事を始めるのだ。 女性は家事、育児、介護など牛舎外でも大変な仕事があり、牛舎で主たる仕事をするのは厳しい状況なのが現実である。 だが、奥様たちはいつも笑顔で元気だ。そして、畜舎の周りはいつもきれいに清掃され、ガーデニングを行っていたり、素敵な看板が掲げたりしている牧場が多く、敷地の入口から「人を招き入れる」という姿勢や心遣いがにじみ出ている。こうした牧場は、絶対に経営が傾いていない。 そして、傾かない。 現在の厳しい畜産情勢の中でおいてでもだ。このことは、私が長年業界に在籍していて、断言できることの一つである。