鶏のロイコテトゾーン症と小倉喜佐次郎獣医学博士との関係，そして知り得た日本統治下の台湾の獣懐畜産事情（5）

摘要

私，秋葉が日本で発生の見られた一種の住血原虫をロイコチトゾーン、カクレリーと同定した当時，大島広、岡田弥一郎監輯，系統動物学，第一巻，養賢堂（昭和18年5月発行）の中の「第3綱　 胞子虫類」は森下薫先生が書かれていますが，第3目　 住血胞子虫類の項の2．へモプロテウス科のLeucocytozoon項（238頁）に「我が国では，小倉喜佐次郎は台湾の鶏に3種が見られると云って居る。 」と書かれていたことを知ったのです。しかし，このことに特に関心を持つこともなく今日に至っていました。