千葉県の特長ある特用林産物動向と最近の動きについて特用林産物の千産千消（ちさhちしょう）を目指して

摘要

千葉県は関東地方の南東部に位置し、西は東京都と埼玉県、北は茨城県に接しており、三方を海に囲まれて黒潮の影響を受けた温暖な気候と豊かな土地資源に恵まれ、米や野菜、果物、花など多くの農産物が生産されるとともに、様々な水産物にも恵まれています。 千葉県の特用林産物は、シイタケ、マッシュルーム、ヒラタケ、ブナシメジ等のきのこ類を中心に、タケノコ、ゼンマイ、自然薯等の山菜類、クリ、ギンナン等の樹実類、竹材等の竹類、シキミ、サカキ等の特用樹等と多様であり、農山村地域における貴重な収入源であるとともに、重要な産業の一つとして地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしています。 しかしその生産額は、安価な外国産との競合や生産者数の減少等により、平成2年の約55億円をピークに、平成18年はその半分である約27億円と減少しています。