輸出先進地域を行く- ホタテ貝成邦商事株式会社（青森県）

摘要

輸出がまだまだ特別なことでありがちな日本の農水産業界にあって、取扱総量のなんと半分が輸出向けというのが青森の成邦商事㈱だ。 同社はホタテ貝の加工販売を中心業務とし、貿易活性化に貢献したとして本年度の「東北経済産業局長賞」を受賞した。 「これからはアジア各国への輸出も大いに考えていきたい」と力強く語るこの気鋭の企業に、成功への経緯と今後の取組について聞いてみた。 「輸出を始めた1974年当時、国内ではホタテの加工販売競争が激化していたのに、輸出を考える企業は少なかった。 また国内ではケース単位　 （1ケース10）　 での出荷が中心なのに比べ、輸出ではロット　 （約10）　 単位と取扱量が大きいところも魅力だった。 この2点が、輸出に取り組み始めたそもそもの理由でした」。