骨組髭症以外でのビスフォスフォネートの効果

摘要

ビスフォスフォネート製剤は，ハイドロキシアパタイトと強力に結合して骨に局在することで，骨に対して選択的な作用を発揮する。 骨石灰化抑制作用と骨唖収抑制作用の両方を同時にもつ物質である。 吸収抑制作用は，石灰化抑制作用よりも低濃度で起こる。この轟離の程度は，第一世代であるエチドロネートでは近接しているが，第二世代であるアレンドロネートやリセドロネートでは100～1000倍と著明に轟離している。 この解離を用いて，ビスフォスフォネートは骨吸収抑制剤として用いられる。 逆に，安全域の狭いエチドロネートは石灰化の瓦進を起こす疾患に対して,骨軟化症を引き起こすことを考えても,石灰化抑制薬として使用されうる。