＜気になる最近のカーデザイン＞：アウディA4にみる確かな進化

摘要

フランクフルトのIAA 07でデビューした8代目のアウディA4が早くも日本市場に到着した．従来のA4よりずっと新しい．新型が旧型より新鮮に見えるのは当然だが，このきわめて当たり前なことが最近の日本車では忘れられているような気がする．担当デザイナーたちは「進化」を連発するのだが，新旧の差別化は出来てもステップアップが出来ていない新型車が多いのである．そして新しいA4には私たち日本人（デザイナーも，ユーザーも）少し不得意な“大人の世界”がある．日本の多くの車がどことなく稚拙さから抜け出せないのと対照的だ．