熱硬化性5樹脂の2002年需要実績と2003年予測～合成樹脂工業協会－フェノールのみ3％増も全体で4％減／今年も2％減と同傾向－

摘要

合成樹脂工業協会がまとめた熱硬化性5樹脂（フェノール、ユリア、メラミン、不飽和ポリエステル、アルキドの各樹脂）の2002年需要実績によると、前半は前年同期比で10％減にとどまったが、第2四半期からは月を追うごとに回復基調となり、後半は3％増となったものの、通年では4％減にとどまった。 公共投資や民間設備投資、新設住宅着工戸数の伸びがマイナスになったことで住宅·建設資材関連向けが減少したが、デジタル電子機器関連分野や自動車関連分野の回復と中国を中心とした輸出の増加に助けられた面が大きい。 とくに樹脂·材料の輸出は、前年比15％増の451億円と好調だった。