PCS·米村社長に聞く～将来の事業環境悪化見越し備え着々－ナフサタンクの整備進行／原料多様化や留分最適化にもカ－

摘要

日本とシンガポールの国家プロジェクトとして事業を開始したPCS(Petrochemicar Corporation of Singapore）は、日本の石化海外進出の草分け的存在だ。また、住友化学の歴史においても重要な分水嶺であり、愛媛工場でのエチレン生産開始（1958年）～PCSの第1期エチレン生産開始（1984年）～サウジアラビアでのペトロ·ラービグ設立（2005年）と、25年周期で大きく石化戦略を動かす中で、グローバル成長の足掛かりとなり、収益拡大を果たしてきた立役者でもある。