三井化学·鮎川彰雄常務執行役員に聞くオレフィン事業戦略－国内エチレンは500万tに／差別化と海外展開に活路－

摘要

三井化学は京葉エチレン（丸善石油化学55％／住友化学22．5％／三井化学22．5％出資）かちの離脱ぎ表明し、市原工場（千葉県市原市）の自社エチレン設備でも低稼働対策の実施を決定した。さらに誘導品についても自社グループのHDPE（高密度ポリエチレン）とPP（ポリプロピレン）各1基の停止を決め、国内市場の縮小に応じた生産体制の再編に本腰を入れている。同社は近い将来に国内のエチレン能力が500万トン前後に縮小すると見積もっており、持ち前の技術力を武器に「エポリュー」（メタロセン触媒によるHAO－LLDPE）をはじめとする独自製品のさらなる高付加価値化と海外展開に活路を求めていく方針だ。同社の鮎川彰雄常務執行役員（石化事業本部長）にオレフィン事業の方策を聞いた。