窒素膜分離装置

摘要

08年の窒素膜分離装置は発生流量ベース　（99％換算）　で前年比17.7％減の6500m~3/hで推移したと見られる。膜モジュールでは同30％減の約14億円規模と大幅に後退したと推定される。08年後半からの冷え込みで大半のユーザーで需要が減退、特にリフロー炉は夏前から既に減少傾向が生じていた模様だ。主用途は樹脂成形、分析計、リフロー炉、接着剤などの酸化防止、食品封入、タイヤ充填と広範囲である。殆どの業種が落ち込む中、LPG·LNGタンカーなどの船舶防爆の需要は現在も続いており2011年まで分離膜装置の出荷は持続するという見方が強い。しかし、07年の膜モジュールの供給タイト、高純度窒素ニーズなどもあり、同用途窒素需要はPSAにシフトしつつある。