鋳造および粉体加工プロセスによるアルミニウム合金の抗菌処理とその諸特性

摘要

（1）E. coliに対してAl自体の抗菌性は、極わずかなAlイオンほ無害か栄養源となり、ある濃度以皇になると有害で死滅ずる。また、S. aureusに封じでほ、極わずかなAlイオンでも有害であり死滅する。この両者の違齢ほ鰻胞構造の違いによるものと考えられる。 従ってAl合金の抗菌金属材料として考えた場合、ドライな環境でほ、抗菌性がない金属と判断でき、抗菌性を付与することは必要である。 （2）塗型を月弘もで鋳造過程で抗菌表面処理の可能性と抗菌評価を行った。その結果、抗菌剤が鋳物表面に導入され表面が抗菌剤で処理された抗菌性金属宿料が胃能であった。 抗菌評憶は塗布量1.2gで鋳物表面に抗菌剤が導入され、その抗菌剤の効尭により抗菌性が認められた。 （3）粉末加蓋プ日セスにより抗菌剤複合試料を作製し、ピッカ出炭硬さ試験、抗菌辞儀を行った。 その結果、純Alに抗菌剤添加濃度を高くすると硬さが増加傾向を示し、Al-19.9mass％S主に抗菌剤添加濃度を高くすると硬さが減少する傾向が示された。 抗菌評価でほ、粉末冶金の特徴でもある凸凹で表薗積の広いことが、Alイオンの溶出量が多くなると推察でき、その結果、24時間後に2種菌とも抗菌性が有りと判断された。