高延性塗膜を適用した55％アルミ·亜鉛合金めっき鋼板の特性

摘要

建材分野では、資源保護，メンテナンスフリー等の観点から長期耐久性のニーズが大であり，使用材料の長寿命化がより一層求められている。めっき鋼板についても，耐食性優位なアルミ·亜鉛系合金めっき鋼板の適用が進hでいる。 なかでも55％アルミ·亜鉛合金めっき鋼板はきわめて優れた耐食性を示すことから，屋根·外壁用途を中心に使用量が急速に増加払て掠るが、めっき皮膜が硬質であることから、Fig.1に示すように、溶融亜鉛めっき鋼板に比べ、曲げ加工部のめっきクラックが顕著であり、加工時に生じるめっきクラックの克服が課題とされてきた。 報告者らは、耐食性に優れた55％アルミ·亜鉛合金めっき鋼板をベースとしてこれに加工性に優れた塗膜を形成させることにより、耐食性と加工性の両立を試みた。 塗膜の加工性改善には塗膜の延性の向上が必要である。 一方、施工駁施工後の引っかき傷などによる損傷を抑制するためには下地と塗膜との強固な密着が必要である。 本籍慧では、塗膜の樹脂成分に着目し、密着性を低下させることなく塗膜の延性を向上させる方肘こついて検討した結果ほついて述べる。