ハイブリッドその場観察技術の開発

摘要

1990 年代後半より、高輝度X 線を活用して溶接中の 相変態挙動を直接追跡する技術が開発され、相変態中の 炭素分配挙動の追跡などが報告されている。また同時期 より、レーザの輝度と音響光学素子のスキャンレートお よび赤外線集光型加熱炉の高い温度応答性を活用して、 任意の熱サイクル下の組織形態変化を追跡できるよう な技術が開発され、包晶反応時の組織形態の変化などが 報告されている。本研究では、両手法の利点をハイブリ ッド化した開発技術について、システムの詳細を中心に 報告する。さらに、測定例として、低変態温度溶接材の 冷却中相変態挙動を同システムで追跡?検討した結果を示す。