ベールを脱いだ中国'ハイアール'の金型工場 -世界の家電王国·中国のトップ企業の現場を見る

摘要

平成15年10月12日，総勢21名の「中国ハイアールのモノづくり徹底探求の旅」と，少々オーバーなタイトルが付いた視察団は10時30分に成田を発ち，12時45分青島に到着した。 青島も成田と同じように雨模様で，しかも猛烈に寒く，風邪を引きそうな天候であった。 われわれの青島"ハイアール訪問"の目的は，中国最大の家電メーカーに成長した企業を支えている「金型」の存在が気になったからである。2002 年1月早々に三洋電機がハイアールと対等に近い包括提携を発表した。 同社の井植会長が「これまで中国の製造業を過小評価してきた。中東ドバイを視察したところ，日本製品を追い落とさhばかりの韓国8製品に代わり，中国製品が幅を利かせていた。 ハイアールが300人の営業部隊を引き連れて商売を展開。 そこでハイアールを訪問して現場を回ったときに，金型工場を見ればその会社の製造力がわかる。 その素晴らしさにびっくりした」とその動機を語っているのを聞き，筆者もその工場をぜひ見てみたいと思っていた。 そこで，知人の金型工場の課長にお願いして，今回の訪中視察団が実現した。