化学大手、今年度四－六月期も順調なスタート夏場以降の需要動向注視、下期は慎重な見方も

摘要

総合化学大手五社（三菱ケミHD、三井化学、住友化学、旭化成、東ソー）は、〇一五年度に増益基調を強め、今年度四－六月期も総じて順調なスタートとなりそうだ。〇一五年度は、円安や原料安に伴うマージンの拡大を受け、石化分野の収益が各社とも大幅に改善し、自動車やエレクトロニクス関連などの既存事業が堅調に推移したことに加え、環境·エネルギーやヘルスケアなど成長分野のビジネスも着実に拡大しており、総合化学大手五社の収益も大幅に伸長。