メソ多孔体薄膜研究の最近の展開

摘要

メソ多孔体は、ゼオライトの細孔径より大きい 直径2～50nmの規則性細孔を有していることが 特徴である。メソ多孔体の細孔は鋳型となるミセ ルなどの分子集合体のサイズと形状によって規定 され、その形状は規則配列した円筒状や球状、も しくは3次元的に連続なジャイロイド状などが知 られている。骨格組成は、シリカのみならず種々 の金属酸化物、炭素、金属など多岐に渡り、細孔 表面の官能基修飾や他元素ドーピングによる機能 制御も可能である。メソ多孔体の細孔は、多様な機能性材料のナノホスト空間としても働きうる。