特集：導電性ポリマーの最新応用技術－次世代情報技術のパラダイムを目指す単一分子デバイスの展望

摘要

ここでは導電性ポリマーの次世代情報技術のパラダイムへの応用として「単一分子デバイス」の可能性について解説する。 情報技術は、表1に示すように情報処理、情報伝達、情報蓄積の3つの要素からなる。 紀元前には石·粘土などの無機構造材料が、紀元前後には有機構造材料である紙が発明され、20世紀半ばまですべての要素で使われてきた。 しかし20世紀半ばにトランジスタやファイバーが発明されると、情報処理は半導体トランジスタ、情報伝達は半導体レーザーやファイバー、情報蓄積は磁気ディスクなど、無機機能性材料が用いられるようになった。