反射防止層に光触媒材料を利用した多機能自動調光窓

摘要

TiO_2光触媒を熱調光ガラスの反射防止層に使うことによって、自動調光断熱機能、可視光透明機能、紫外線遮断機能、さらに防汚、防曇、除臭、自潔など光触媒による環境浄化機能をもつ新規窓ガラスが可能となり、居住空間や移動空間を快適かつ省エネルギーにすることができる。 省エネルギー効果の評価、可視光を含めた太陽光領域の調光の強化、環境浄化機能の付与、および製造プロセスの確立が今後の課題となる。 住宅や建築物、自動車など移動体の窓は、光熱の出入りにたいへh重要な部分であり、居住者のニーズや季節に応じた光熱流量の制御は快適な居住環境作りと冷暖房エネルギーの節約に大きな役割を果たす。 光熱の流れを制御するためにいくつかの窓ガラスが提案されており、例えば、可視では透明、赤外では高反射の熱線反射ガラス（低放射ガラス）が市販されており、夏には過剰な太陽光の侵入防止、冬には室内暖房熱の断熱に使われている。