光触媒の抗菌·防かび性能の評価法

摘要

抗菌·防かび加工製品に関する抗菌性試験規格として、すでにJIS L1902：2002（繊維製品）とJIS Z2801：2000（抗菌加工製品）が、また防かび性試験規格として、JIS Z2911：2000（かび抵抗性試験方法）が制定されている。 これらは主に銀や鋼などの無機系抗菌剤と有機系抗菌·防かび剤を使用した製品の評価を目的とした規格である。 抗菌加工製品に用いられる無機系抗菌剤や有機系抗菌·防かび剤は、主として活性成分が微生物に取り込まれて代謝系を阻害することにより抗菌·防かび性能を発現すると考えられ、抗菌加工された製品における作用は緩やかなのが特徴である。また、有機系抗菌·防かび剤は対象とするグラム陰性細菌、グラム陽性細菌、かびでその効果に差があり、さらに薬剤によっては歯種により作用濃度（例えば、剛、発育阻止濃度で評価される）も異なる場合もある。