音響器で培った独自りニア電磁モ一夕を駆使した素材試験装置

摘要

音響機器メーカーのボーズ（株）（BOSE、本社：米マサチューセッツ州）は、日本における素材測定機器市場に本格参入した。同社はスピーカー向けに独自のリニア電磁モータを開発、高品質音響機器を製造しているが、その技術を他分野に応用するため、自動車サスペンションに電磁モータを用いて衝撃吸収、姿勢制御する研究を行っている。測定機器への応用もその一環。 2004年に米Endura TEC社の材料試験装置部門を吸収、エレクトロフォース·システム·グループとして欧米を中心に活動を開始している。 今回、同社技術のノウハウと欧米での実績を基に、高いニーズをもつ日本市場に応えることになったもの。本格参入したリニア電磁モー夕搭載試験装置「BOSE Electro Force」シリーズの特長は、油圧駆動などでは成し得なかった非接触を実現しクリーンでメンテナンスフリー、小型で100V電源駆動という利便性をもつ。 窧OSE Electro Force」シリーズは、1台で複数の力学的試験ができる「卓上万能材料試験機」、外部から振動を与えることで細胞の培養速度を加速させる「バイオダイナミックテスト装置」、血管内部運動を10年分シミュレートできる「ステント／グラフト試験装置」、「外科材料試験装置」の4製品群がある。