循環型社会における油脂産業の役割-生分解依存型を超える革新的循環型システムへの移行－

摘要

循環型社会形成推進基本法が施行され，物質フローの把握や将来の指標など，資源の利用と廃棄物の削減への官民一丸となった施策が本格化している。 日本全体で廃棄物等588百万トン，エネルギー消費404百万トンが環境負荷となっており（図，1），環境負荷を下げるために様々な産業界で製品ライフサイクル全般（製造段階から廃棄　 に至るまで）の環境配慮を行うようになってきた。