標準化への大きな抵抗業務の設計こぞ経営

摘要

鉄鋼の営業を30年やったと開くだけで、商社マンの人生がそこにあると感動する。日本から鉄を届けるために、ジャカルタやバンコクを渡り歩いた栗田敏夫さhは三井物産の4代目CIO（最高情報責任者）。 同社初の専任のCIOを務めた。バブルの後遺症も癒え始めていた2001年末、社長直轄で一大業務改革プロジェクトが始まった。昨年、創業130年を迎えた三井物産は、高度成長やバブルとその崩壊など、様々な市場の局面を乗り切ってきた。 にもかかわらず、当時、古くからの組織、制度、社内プロセスが昔のままに残っていた。 そろそろ成長のための棚卸が必要だ。 会社の中には無駄や重複があるという仮定に立って、株主から委託された資産を使って会社価値を上げていくプロセス、つまり、売買·報告·棄議などの業務手順の全面的な見直しを行った。