ユニチカと東エコーセン、エアバッグのナイロン基布端材の再利用技術を開発、ユニチカの子会社、タイナイロンに2億円を投資、ペレットを年産400トン規模で本格生産構想、エンジンカバーなど自動車部品向けにタイの部品メーカーに販売、タイ市場を重視

摘要

ユニチカと束エコーセン（東京都千代田区）は、共同でエアバッグのナイロン基布端材の再利用の技術を開発、ペレットはエンジンカバーなど自動車部品向けにタイで部品メーカーに販売する。独自に開発した薬剤で基布から塗布されたシリコーンを分離し、残ったナイロンをペレット化する。シリコーンも電子機器の耐熱緩衝材などとして販売する。原料となるナイロン基布端材は、東エコーセンがタイとベトナムから調達、両社はまず、ユニチカの子会社、タイナイロン（サムットプラカーン県）内に年産200トンの処理能力を持つ試験プラントを設け、自動車メーカーの評価を受け、事業が本格化する2011年までに2億円を投じて、年産400トン規模で本格生産を開始、年間2～3億円の売り上げを目指す。