旭化成せhいの不織布の開発担当の鈴鹿隆治氏と牧野広行氏、今後もおむつの品質改良に大きく貢献する「おむつのパックシートに好適なPPスパンボンド不織布の開発」の卓越した研究業績で平成22年度の栄えある繊維学会の“技術賞”を授賞

摘要

旭化成せhいの鈴鹿隆治氏と牧野広行氏は、「おむつのバックシートに好適なPPスパンボンド不織布の開発」の研究功績で繊維学会平成22年度の栄えある繊維学会「技術賞」を授賞した。本技術は、独自の溶融紡糸技術とエンボス加工技術で得られたおむつのバックシートに好適なPP不織布の開発に関するもので、不織布用PP繊維としてはまだ市場に出ていないとされた、約1dtexという細繊度の製造技術を工業的にかつ安定的に確立し、また併せて毛羽制御の解析手法を確立した上で適切なエンボス加工条件を確立、「柔軟性」と「消費耐久性」併せ持ったおむつ用バックシート材の開発を工業的に実現し、技術の高さと衛生材料市場における市場価値の観点から、本技術は繊維学会·技術賞に値すると認められた。