長期電力需給計画発表

摘要

去る3月31日に「平成21～25年度石油製品需要見通し」と「同LPガス需要見通し」が同時発表されたが、これに次いで資源エネルギー庁と電気事業連合会は4月3日、「平成21～30年度電力供給計画（10年見通し）」の概要を発表した。 これで「石油製品」「LPガス」及び「電力」の長期需要（供給）見通しが出揃ったことになり、残るのは「都市ガス」の中·長期需要·供給見通しだけというごとになる。 都市ガスについては他のエネルギー業界とは根本的に構造が異なり、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの大手3社のトータル数字のシェアが全国の需要·供給量の実に「70％」を占めている状態だ。 (社)目本ガス協会及び資源エネルギー庁では、この3社と西部ガスを含めた大手4社の個々の中·長期計画が策定されることで十分と判断しているためか、従来から都市ガス全体の中·長期計画は策定されていない。 毎年4月未を目処に、ェネ庁が全国の都市ガス事業者からの提出（報告）資料を基に「当年度」の見通しをまとめて公表するだけに作業を止めているところから、今回も都市ガスを含む主要全エネルギーの中·長期需要見通しを比較·検討することはできないのが実情だ。