灯油仕切は値上げへ～原油は上昇、為替円安に転じる～

摘要

ガソリンの仕切価格は17日から50銭～1円10銭／リットルの値下げとなった。前週も40銭～1円の値下げとなったため、10月下旬からは連続値下げとなっている。末端市況も値下がり傾向を強めており、販売業老は下げ過ぎを警戒している。みずほ総合研究所の調査価格も、10月1日は149円であったものが　12日の調査価格では146内となり、累計で3円の値下がりとなっているが、実勢は4円以上値下がりとなっている。そのため、今後も値下がりしそうである。ただ、イスラエルとガザ自治区のハマス（イスラム武装組織）との軍事衝突で原油価格が値上がりしており、国内の先物市況は値上がりする動きが出てきた。一方、灯油の仕切価格は逆に1円程度の値上げとなっている。灯油はシーズン入りとなったため、値上げに転じたものである。すでに「灯油高のガソリン安」の価格体系が先物、業転市況では、先行している。原油の値上がりを受けて先物はガソリンが65円／リットル、灯油は68円へと値上がりして推移している。