病棟でのリスクマネージメントのポイント看護婦の立場から一看護業務における医療事故の実態から安全管理を考える－

摘要

著者は，平成12年度の厚生科学研究として，「看護業務に関連する事故の実態から医療事故防止策の検討」を行った。 この研究の共同研究者である山内隆久氏は，心理学者として医療事故の要因としてのヒューマンエラー防止の重要性について発言され，自らも患者体験を通して，患者の立場で医療の安全確保にどのように関わるかについて実践されてきた（北九州市立大学心理学教授である山内隆久先生は,2002年2月14日午前9時25分，療養中の病院で医療事故防止に関する多くの宿題を私達に残して永眠された．冥福をお祈りする）．