Immmunonutritionの適応と限界

摘要

単なる熱量窒素の投与にとどまらず免疫能を強化調整することを目的とした栄養管理法をimmunonu-tritionとよび．グルタミンやアルギニン,w-3脂肪酸核酸などが含まれる．これらの栄養素を単独あるいは複数組み合わせて強化した経腸栄養剤がimmune-enhancing diet(IED)であり．待期手術患者への周術期投与で感染性合併症の発生予防と在院日数短縮効果が認められている.　 しかし，重症患者ではその病態の多様性から適切なIEDの選択，投与時期のみきわめが難しく，いまだ投与法が確立していない．また， EDによって組成は大きく異なり，その臨床効果が一定でない可能性がある．そわ冶か，価格の問艶味の問題，わが国では薬品ではなく食品抜いであること，など投与にあたって留意すべき点が残っている.