アルコール依存症における治療の実際 入院か?外来治療か?

摘要

アルコール依存症の治療目標は,断酒を前提とした社会適応である.しかし,アルコールに依存せず,安定した社会生活にいたるまでに長い治療的な関わりを要する,したがって,病気の発見から専門医療への導入,解毒,脱習慣,アフターケアと病気のステージに応じて,関係機関同士が緊密な連携を必要とする.その際,家族の治療への参加も視野に入れるべきである.いずれにしろ,地域アルコール医療システムの構築が重要である.