PETによる全身スタリ-ニングの　有用性と展望

摘要

多くの悪性腫瘍細胞では,正常細胞に比して約3倍から8倍ほど,ブドウ糖代謝が亢進をしている,という事実がよく知られている.一方,FDG-PET検査は全身のブドウ糖代謝状態を画像化する方法であることから,悪性腫瘍のスクリーニングに応用が可能であると考えられ,検診目的としては世界で最初に,山中湖クリニックにおいて1994年から実用化された方法である.　 本稿では,山中湖クリニックにおけるFDG-PETを中心としたがhスクリーニングについて概説をする.なお,当院では脳部門(FDG-PET)および心臓部門(NH3-PET)の検診も行っているが,今回は省略をする.