昆虫·ダニによる感染症

摘要

昆虫·ダニによる感染症でもっとも危険な病気は蚊が媒介するマラリアで,毎年100万人以上の犠牲者があり,国際社会が地球規模で取り組む課題である.日本で問題となるのは,ツツガムシ病·日本紅斑熱·ライム病などダニが媒介する感染症で,1980年代に存在が確認され,注目された病気である.日本ではみられない病気もあり,最近ではNeglected diseasesと呼ばれ,これまでは等閑視されてきた病気である.