肝胆膵手術

摘要

漢方は副作用や使用禁忌がある西洋薬に対し，重篤 な副作用が比較的少なく安価で使いやすいのが特徴で あるが，病人の個体差，病状や病態に応じて処方を 変え，全身の調和を計かることを目的にされているた めに，外科手術の周術期管理に漢方を画一的に用い るのは困難と思われてきた.しかし，最近西洋医学の 基礎的研究の手法を用いることで，漢方薬の成分解析 や動物実験で分子生物学的な作用機序を解明されるよ うになつた.そして，外科において多くの臨床試験が 行われるようになり周術期管理においても漢方薬が注 目されつつある.