技術審査委員からのァドバイス

摘要

審査対象となる術式は区分番号「K702-2」腹腔鏡 下膵体尾部腫瘍切除術であり，施行にあたって施設基 準を順守したものでなければならない.よって，腫瘍 性病変に対する腹腔鏡下尾側滕切除術（脾合併切除ま たは睥温存）のみが対象術式であり，外傷，脾動脈瘤， B炎に対する手術は対象外である.脾合併切除と脾動 静脈温存脾温存術式は100点満点，Warshaw術式は 92点満点で，いずれの術式も70点以上が合格点とな るので，Warshaw術式は若干不利となる.これは同 術式では脾臓周りの剝離操作と脾動静脈の剝離操作の 加点がないことによる.また，膵尾部の一部しか切除 しないような極端に切除範囲の小さな症例は対象外と する.HALSおよび小開腹創からの操作を伴う手術 も対象外である.現時点では，滕頭十二指腸切除術 (PDまたはPPPD)は審査対象外となっている.