ラルテクラビル，グルナビル，リトナビル，エファビレンツを用いた多剤併用療法を開始しコントロール良好となった多剤耐性HIV感染症の1例

摘要

新たな作用機序を持つ経口HIV－1インテグラーゼ阻害剤ラルテグラビルを用いて良好な経過をたどっている症例を報告する。症例は32歳，血友病Aの男性。新生児メレナにより50日間入院し輸血を行った既往がある。1歳時に出血傾向の精査により血友病Aと診断され，以降出血時は第Ⅷ因子製剤の投与を受けてきた。