MRlで修復過程を追跡した大腿骨頚部骨折後大腿骨頭壊死症の1例

摘要

小児の大腿骨頚部骨折後の大腿骨頭壊死が自然修復されたという報告は散見されるが，MRIで長期に経過観察した報告は少ない．今回われわれは大腿骨頚部骨折後に大腿骨頭壊死に陥った11歳，女児の1例を経験した．本例ではMRIでの自然修復過程を9年6カ月間にわたり追跡できたので，免荷期間に関する考察を加えて報告する．症例.11歳，女．主訴：右下肢疼痛，歩行困難．家族歴·既往歴：特記すべきことはない現病歴：1995年7月車にはねられて受傷し当科へ救急搬送された．