後十字靱帯置換型は後、十字靱帯温存型と比較しmid-flexion laxityか大きい ナビゲ一シヨンシステムを用いた研究

摘要

人工膝関節全置換術（TKA)において，膝関節の安 定性はァラィメントとともに良好な術後成績を得るため のもっとも重要な要素である.軟部組織バランスが 不適切な場合，ィンサートに過度な負荷が生じ早期摩耗 の主な原因となる4'5).ァライメントはX線像，CTな ど多くの客観的な評価が可能であるが，軟部組織バラン スの評価はスぺ一サーブ口ックを用いる方法や，徒手的 な内外反ストレステストなど主観的な方法が一般的であ る. 日常生活動作においては中間屈曲位（mid-flexion)で の動作が多々あり，その肢位での膝関節の安定性は TKA後においても重要である.しかし，屈曲角度に応 じて変化するmid-flexionでのvarus-valgus laxityを評 価する手段は限られる.また，後十字靱帯(PCL)は内 外反ストレスや回旋ストレスに対するsecond stabilizer としての機能を有すると考えられているが， mid-flexion での機能的役割については不明な点が多い.