耐圧PETボトルの内製化技術

摘要

近年、飲料メーカーによるPETボトル内製化が急増している。充填する工場内でPETボトルを製造するため、空ボトルではなくプリフォームを輸送することになる。したがって、輸送が効率化でき、CO2の排出量を削減できることが背景としてあげられる。国内飲料メーカーでは耐熱性や耐圧性が必要なく、比較的成形が容易なアセプティツク充填用PETボトルを内製することが主であり、アサヒ飲料㈱でも1998年より、2Lアセプティツクボトルにて自社内製を開始している。一方、当社の主力商品は「三ツ矢サイダー」であり、炭酸飲料充填用である耐圧PETボトルの使用比率が高い。このことから耐圧PETボトルの内製技術開発に注力し、2005年耐圧500mL PETボトルを皮切りに多様な耐圧PETボトルの内製化展開を行っている（写真1）．