微細な配線形成技術に対応する低温焼成銀ナノ粒子'Flow Metal'評価高い液体でのナノ粒子粒径制御技術

摘要

バンドー化学の低温焼成銀ナノ粒子「Flow Metal」は配線·電極材料，ハンダ代替·導電性接着剤などの用途に向け開発，その量産化の目途をたてるとともに実装配線材料市場に本格参入を果たし①120℃に加熱すると体積固有抵抗8×10~(-6)Ω㎝の銀皮膜が得られ，耐熱性の低いプラスチックフィルムを基材とした回路基板を作製できる②環境に優しい水系溶媒を使用しており相手材を侵し難く，溶解しないため重ね塗りが可能。 また表面張力の調整が容易なため，相手材に対する濡れ性の制御が可能③分散性の高い銀ナノ粒子のため，ミクロンサイズの微細印刷にも適している－などの特徴が評価され，実績をあげてきている。 これまでの同社の金属ナノ粒子製品開発までの経緯と現状，今後の展開など畑克彦R＆Dセンター新事業推進部部長に聞いた。