非破壊検査をとりまく最近の話題：FSW精密非破壊検査技術－超音波フエイズドアレイ法の適用

摘要

さらに原子力分野の後押しにより，1996年フェイズドアレイを全工業分野への汎用装置として，その後の超音波探傷の歴史を変えるインパクトを与えた"FOCUS" 装置が同社により完成。 加えて，コンピュータの発達を巧みに取り込み，探傷の全データを取り込んでの解析ソフト"Tomoview"の進化に注目したTWIおよび米国·ボーイング社がFSW検査装置として実用試験に入り，信頼性の高いFSW精密非破壊検査が認められることとなった。 さらに，表面あるいは表面近傍の検査手法として，同社が1997年頃実用化に成功した渦流アレイ法が現在FSW 検査にも適用され始めている。 本稿では，FSWの精密探傷検査を可能とした超音波フエイズドアレイ法の解説と，試験結果の分析手法について報告する。