研究活動における計画の遂行を支援するシステムの提案

摘要

本研究は学生の「研究が計画通りに進まない」という状況を解決することを目的としている．事前に研究が計画通りに進まない原因をアンケート調査したところ，「やる気が起きなかった」「課題やバイト等，研究外タスクに時間を取られてしまった」「計画を遂行する途中で想定外の変更が起こってしまった」の3点を理由として挙げる学生が多かった．そこでこれらを「動機付け要因」「研究外要因」「想定外要因」とし，発生を未然に防ぐ，もしくは発生時に学生を支援するためのシステムを提案し，開発を行った．具体的には，動機付け要因のために，計画共有による教員·学生間の交流，及び計画遂行後の自己評価と評価の蓄積．研究外要因のために，研究計画と研究以外のタスクの可視化と並行して表示．想定外要因のために，変更が起こってしまったとき，容易に計画を変更できる機能を実装した．