上半期における畜産物の需給動向

摘要

平成二十年度上半期（一～六月）における畜産物の生産動向をみると、鶏卵生産量については、生産コスト高から減産基調にあったものの、割安感から家計消費が増加したことに加え、輸入卵が減少したことから卵価が好調に推移したこともあり、わずかな減少にとどまっている。 一方、鶏ひなえ付羽数については、採卵用めすは、先行きの採算悪化懸念から大手生産者を中心にひなの導入をセーブする動きがみられたことから関係者の予想を上回る六％一の減少となったが、ブロイラー用は、牛肉、豚肉に比べて安値であることから需要が好調で生産コストの上昇分を市況に反映できているため、生産者の増産意欲も高く前年を二％以上上回っている。