都市鉱山とリサイクル

摘要

2012年8月3日「使用済み小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」（小型家電リサイクル法）が成立し2013年4月1日から施行されることとなった。この法律は，これまでの家電リサイクル法の対象だった白物家電4種（冷蔵庫，クーラー，洗濯機，テレビ）に加えて，携帯電話機などの小型家電桟器をリサイクル対象として加えるものであり，従来の家電リサイクルが白物家電のような租大廃棄物をリサイクルで資源化することにより廃棄物の減量化を意図したものに対して，小型情報機器などに含まれる金やレアメタルなどの希少金属の回収を意図して準備され，そのための循環型システムの整備を目指している点で，従来のリサイクル法から一歩進んだ取り組みとなっている。その詳細については後でみることとして，まずはその背景になっているレアメタルなどの金属資源の現状についてみてみよう。