抗エイズ薬の現状は？

摘要

抗エイズ薬としてのHIVプロテアーゼ阻害剤が，基質遷移状態概念に基づいて剋論的にデザインされ，合成された．HIVのライフサイクルのなかで，明確な選択性をもって攻められるHⅣプロテアーゼ阻害剤は，実際の臨床就験において理論どおりの効果を示し?大きな期待をもって承認された，この新しい作用機構によるHIVプロテアーゼ阻害剤の導入により，先進国などではHAART（高活性抗ウイルス療法）と呼ばれる併用療法が広く行き渡り，エイズによる死亡者が激減している?しかし－ん－?方では，大量投与による患者への負担や，HⅣプロテアーゼ阻害剤に対する耐性も深刻な問題であり?これらの克服が大きな課題となっている．