日本の宇宙開発戦略の新たなステップ：宇宙ビジネスを支える法制度の整備ーケープ夕ウン条約の宇宙資産議定書についてー

摘要

2010年は、宇宙活動に対する日本社会の関心が大きな盛り上がりを見せた年であった。JAXA（宇宙航空研究開発機構）の小惑星探査機「はやぶさ」が地球にカプセルを持ち帰ったのは6月であったが、長い旅を終えて最後に燃え尽きるというストーリーが受けたのか，この成果が多分にエモーショナルな反応を社会に呼び起こしたことは、まだ記憶に残るとおりである。