プラスチックレーザー溶接の範囲を拡大したBASF社の新色材（2）

摘要

前号に述べたように、プラスチック製品の溶着には、超音波溶着、バイブレーション溶着、フリクション溶着、レーザー溶着などが使われているが、この中でレーザー溶着は、ピンポイントの接着が可能なことから、電子部品や医療器具などの精密製品の接着に用いられてきた。 しかし、レーザー溶着の基本は重ね合わせ溶着である。 したがって、被溶着体は、上層と下層から成り、レーザー光線は上層を通過し、下層の表面で吸収されかナればならない。この場合、上層部がレーザー光線を吸収するカーボンブラックや同様の色材で着色されていると、レーザー溶着は不可能となる。 この間題を解決したのが、BASF社の新しい2つのグループの色材である。