量子プロセス解析研究分野

摘要

本研究分野では，孤立原子分子における量子プロセスの解析と制御について研究活動を行っている。2003年の研究活動としては，以下のように概括される。本研究はフェムト秒レーザーをベースにした位相制御光源を開発し、原子·分子の強光子場中のイオン化（Above threshold ionization）を制御しようとするものである。 アト秒位相変調器を用いて位相差をロックした時間的に離れた2つの同ーパルスを生成し、Xe原子をターゲットとしてAbove threshold ionizationを観測した。 2つのパルスの位相差をπの偶数倍にロックすると、ロックしない場合に比べてAbove threshold ionizationの速度が大幅に増幅することを見出した。