東京工業大学 緑が丘6号館 －市松パターンの耐震壁に包まれた多孔質の研究棟－

摘要

緑が丘6号館は東京工業大学大岡山キャンパス緑が丘地区の西門の正面に計画された新研究棟であり，東側に隣接する既存建築群との関係，北側の芝生広場を介した緑が丘1号館との連携，そして東急緑が丘駅に直結する新門からのアクセスなど，4周からの結節点に位置する建物である。このようなさまざまな動線を含みこむ環境調整装置としてのイメージとして，多孔質で表裏の無いハードエッジの殻のファサードを持つ建築が東京工業大学·奥山信一教授によりイメージされた（写真1）。