心筋SPECT

摘要

心筋SPECTにおいて，その画質および定量性に影響する因子として，主なものにはガンマ線の吸収，散乱線および空間分解能があげられる．最も重大な影響を及ぼす因子としては吸収があり，当初transmission法により吸収補正が行われていた．しかし，散乱線の影響が強調されるといった問題が生じ，現在吸収補正には散乱線補正もともに必要とされている．そこで，吸収散乱補正の心筋SPECTにおける臨床的有用性を検討する目的で，多施設共同研究により散乱線補正を加えたtransmission法による吸収補正を負荷~(201)Tl心筋SPECTで施行した．