中枢神経病変

摘要

膠原病の神経病変の中でも最も頻度が多く重篤で,臨床上重要な位置付けにあるのがCNSループスである.CNSループスはかつては極めて予後不良で,SLEの死因の中でも重要な位置付けにあった.しかしながら,髄液検査·画像診断の進歩により早期診断が可能になると同時に,ステロイドパルス療法を中心とする治療法が確立され,近年,予後は改善されつつある.ただし,一部の難治例の対策·QOLの改善等の課題は残っている.